2021年10月30日 土曜日
スーパーで、何の目的も無く、ほうれん草を買っていた。
休みの日で、時間があるので、ほうれん草がダメになる前に茹でて、下処理をしよう。
日本だと、水道水でほうれん草を洗って、鍋に水道水を入れ、沸騰させた中にほうれん草を入れて、茹でる。
茹でたほうれん草を水道水を入れたボールなどに取り出して、水を切り軽く絞れば、
ハイ、出来上がり。
文章で書けば、ほんの3~4行の短さの出来事で、あまり話題にならない。
インドネシア語で、ほうれん草は、Bayam(バヤム)と言う言葉がある。
何か聞き覚えのある言葉だと思う。
インドネシアの街を歩くと必ず1度は目にする、Ayam(アヤム)「鶏」に「B」1文字が前に付いた言葉。
Ayamに似ているので、覚えやすいと思う。
ただ、今回は、日系スーパーパパイヤで買ったので、日本語の「Hourensou」(ほうれん草)表示になっている。
値段にして、Rp8.970(71円)。
パパイヤの野菜は、インドネシア産が割と多い。
国内産なので、新鮮で安く手に入る。
ジャカルタの市場やローカルの店で、購入したことが無いので、一般的な価格は知らない。
大きなモールの食品売り場で、輸入野菜の価格を見ると驚くことがある。
以前、ソフトボールより2周りくらい大きさのレタスが、1個1,000円レベルで売っていた。
Rp130.000程度の金額になり、ゼロの多さにビックリしたことがある。
インドネシアので、ほうれん草の茹で方を3年選手の先輩社員に、レクチャーを受けていた。
水道水で、ほうれん草を洗う、ここまでは日本と同じだ。
茹でる時、ミネラルウォータで茹でていると言っていた。
もったいなので、ほうれん草が、つかるぐらいミネラルウォータを入れて茹でる。
他の会社の人で、水道水を凄く気にする人は、歯を磨く時に、ミネラルウォータで口をゆすいでいると言っていた。
建物によって、水道設備の古さによって、水道水のレベルの違いは確かにあるみたいだ。
基本的にローカルの人もインドネシアの水道水は、塩素剤があまり入っていないので、飲まないと言っていた。
ホテルに行っても飲用不可の表示がある。
海外に出ると日本の常識が通用しない所は、多々ある。
それと日本人の身体能力の低さが、出ることがある。
お腹のレベルは、弱いので気にした方が良い気がする。
インドネシア人の中でも、食べられるレベルに差があることを、ローカルの中でも言っている事を聞く。
話しを元に戻して、茹で上がったほうれん草を・・・・・・。
次が、困った。
日本なら、水道水でほうれん草を冷やして、水切りをすれば良い。
今、水道水を流して、ほうれん草を冷やせば、何をしているか分からない。
取り合えず、熱いほうれん草をボールの口の壁に干すように置いて、冷ました。
見ていて、滑稽な姿だ。
自重で落ちた緑色の水が溜まるボールから、まだ熱さのかなり残るほうれん草を絞って、まな板の上において切った。
冷凍パックに小分けにして冷凍庫に入れた。
何かやり方があると思うけど、今回はこれで終了とした。
茹でた、ほうれん草を食べる気力までは、出なかった。
やはり、私はお弁当派で、生活していこうと思った。
会社で、先輩社員にほうれん草のいきさつを話して、再度レクチャーを伺った。
「そう、茹であがったあと、困るようね。」
「私は、ミネラルウォータで作った氷をボールの下に敷き詰め、その上に茹で上がったほうれん草を置いて、一気に冷やしている。」
「この方法で、素麵も出来るよ。」
聞いてみるものだ、それなら出来そな気がする。
でも、ほうれん草を茹でるだけで、ここまで苦労する。
昼行く、Warung(ワルン)のおばちゃんの料理の偉大さが、感じられて来た。
水の扱いは、当選違うと思うが、料理工程でいろいろ工夫がされている気がした。