インドネシアの喫煙率は高く、街の至る所で煙草を吸っている。
現地での社内(50人程度)での喫煙率は、80%以上はある。
事務所内は禁煙なので、吸う人間は、部屋の外のロビーで吸っている。
日本の会社(1フローに100人くらい)に帰ると喫煙率は、10%以下だと思う。
最近の若い人は、あまり吸わない。
年配者は、体を壊して煙草をやめた人間が、多くなっている。
よって、日本の社内は、喫煙ルームで喫煙している人間を見る事が、めっきり減った。
私のような、初めから吸わない人間にとって、生活空間に煙草のニオイが、あるとこは弱い。
インドネシアのApartement(アパートメント)に入る前に、たばこのニオイが気になっていた。
そのようなことを話していたら、
返答は、「ルームクリーニングするから大丈夫ですよ。」との返事だった。
インドネシアでの返答は、いつも明るく、すぐに返ってくる。
実績の伴わないことが、多いけど。
でも、前向きな明るい姿勢は、凄く好きだ。
半分は、ダメだろうなと思って聞いていた。
部屋に初めて入った時に煙草のニオイが一切しない。
でも、テーブルの上には、備品で灰皿が2つも置かれてある。
凄い気の利かせよう。
ビジネスホテルで、喫煙部屋に泊まったようなニオイが、全然ない。
インドネシアのルームクリーニングの技術を素直に認めたい。
部屋の設備は古いが、綺麗に清掃されていた。
日本に帰った時に念のため部屋の消臭スプレーを持って来た。
幸いなことに、出番が無かった。
レースカーテン越しに外の風景を見ていた。
レースカーテンの色が何か変??
黄色うような黒いような、古いから黄ばんでるのはしょうがないが。
レースカーテンは、今まで洗った事が無いのでないか?
洗うにしても、洗濯機ではボロボロになりそう。
気分転換にレースカーテンを手洗いしてみよう・・・・と軽い気持ちで、取り掛かる。
日本でも、自分ではしたことの無いことにチャレンジ。
レースカーテンを外して、小さな洗面台に運ぶ。
洗面台に、ゴム栓をして水を張る。
洗面器よりかはましな、小さくて浅い洗い場。
石鹸を馴染ませやすくするために、水にまず漬けた。
レースカーテンが、化繊のため浮こうとする。
もみ洗いの要領で、洗面台にモミモミしながら漬けて行った。
「・・・・・・??????」
水が黄色く変化して、漬け込むごとに「やまぶき色」「おうど色」「紅茶色」・・・
良くわからないが、汚い黄色い濃いに変化していく。
ニコチンの成分が、溶け出しているのでは???
ニコチンは、確か水溶性で良く溶けるはずだ。
喫煙所の水の張られた灰皿を見ると凄い色をしている。
今見ているこの色は、その色の薄い色に似ている。
取り合えず、水での下洗いを済ませた。
【自主閲覧規制で、写真は撮りませんでした。】
新しい水を張り、またレースカーテンをいれた。
先ほどのようなひどい状況には、ならなくてほっとした。
日本から持ち込んだ洗濯石鹸をレースカーテンの所どころに擦りつけた。
もみ洗いを始めると今度は、水が黒色にどんどん濃くなっていく。
レースカーテンに墨が付いてたかと勘違いするほどの黒さだ。
洗濯機は、フタがあり汚れの水の色が見えないが、手洗いはその確認で出来て良い。
水を捨てて、再度繰り返す。
1回目よりは、薄いがまだ黒い。よくすすいで、3回目にチャレンジ。
驚きの無い、常識の範囲内の汚れ液になった。
すすぎの水が綺麗になるまで、繰り返しすすいだ。
水を凄く含んだ、レースカーテンをバケツに入れベランダに運び干した。
もう一枚も同じ工程で、洗った。
そして、2枚のレースカーテンが綺麗になった。
でも、汚れた泡と汚い水で、シャワールームと私の体が凄く汚くなった。
汚れる事を覚悟して、上半身裸で作業したが、カーテンが大きく洗面台に半分も入らずの作業になってしまった。
今度は、シャワーでシャワールームと私を洗った。
これで、3つとも綺麗になった。
今の時期珍しく、周りが急に暗くなり、スコールになりそうな雰囲気になった。
慌てて、レースカーテンを取り込んだ。
スコールが始まり、生乾きのカーテンをカーテンレールにセットした。
明らかに、色が違う。
最初は、プリンの色を薄めた色だったかな? もう、忘れてしまった。
部屋のエアコンが、かかっているので、ちょうど完全に乾かすのによい。
これで、部屋の調度品の1つが、自分に馴染んだ。
レースカーテンを洗うことが、こんなに大変なことだとは、想定して無く軽い気持ちで、取り掛かった。
カーテンが、綺麗になると、一度リセットされるような気持ちになれてよかった。
宿舎(Apartement)に入って、毎食の弁当容器と飲み物関係と日本からの荷物をばらした時のゴミで、2日目にして、部屋の中にゴミが、溜まって来た。
まだ、ゴミ屋敷部屋には、なっていないが不安がよぎる。
このままゴミが溜まれば、・・・・・・。恐ろしいことになる。
前の宿舎(Kost)の場合は、部屋の前にゴミ箱を出しておくと、早朝5時前回収して、処理してくれていた。
インドネシアでの生活は、朝4時頃からのイスラムのお祈りの放送で、目を覚ますことが多くなり、朝方人間になる。
なので、5時頃部屋前で音がするのもわかる。
インドネシア滞在の別の宿舎に住んでいる人と仕事のことで、連絡があって、ゴミの件を話してたら、「それは、同じ階のフロワーのどこかに、ゴミ出し用の部屋があり、そしてコンテナがあり、そこに捨てるのよ。エレベーターで、ゴミ運びは基本NGなので。そのコンテナをスタッフの人が、専用エレベーターで運ぶのが、こちらの標準。」と教えてくれた。
ゴミ集積部屋を探しに、25階の廊下に出た。
非常階段の隣に「GARBAGE」の文字が、予想に反して英語表示だ。
ドアにインドネシア語が、書かれている。
Mohon:(お願いします) 、Pintu:(ドア)、Tutup:閉じる、
Kenbali:(もう一度)
以上を総合して、状況判断すると「終わったら閉めてください。」だろう。
言われなくても、そうすると思う。ニオイが廊下にでてしまう。
ゴミ置き場のドアを開けてみて、中を確認。
ゴミを入れる小さなコンテナが、1個ぽつんとある。
さらに左にドアがあり、続き部屋がある。
何も無い細長い部屋である。これが文字のSUITEか?
日本だとスイートルームなどで、使われているSUITEが今回は、「続き部屋」の方だと思う。
これで、ゴミ問題も解決。
2日目にして2つの事が解決、この宿舎(Apartement)に関しては、まだまだ知らないことが多そうだ。
【どうでも良い豆知識】
30年前インドネシアに来た時、装置の説明書を日本語で作って、アメリカの人に訳してもらっていた時、「ゴミを取り除く。」という言葉があった。
「このゴミは、どんなゴミですか?」と説明を受けた。
ゴミの状況を説明すれば良いものを、ダストボックスと言う言葉がひらめき、「Dustです。」と英語で知ったかぶりで答えてしまった。
「それでは、ほこりですね。」と返された。
「ほこりでなく、キッチンから出るゴミです。」と訂正した。
「英語には、ゴミに対応する言葉が、いっぱいあって分からなかったです。」
「では、Garbageにしましょ。」となった。
その時に、ゴミの言葉を教えてもらった。
ほとんど忘れて、Garbage(主に生ごみ)、Trash(くず)、Scrap(切れ端)
位しか覚えていない。
Trashは、コンピューター用語の「ごみ箱」で良く使われている。